また失敗してしまった、としょげ返るウララをなんと励ましてやろうか。それが目下私の悩みであった。
実際のところ大した失敗とも思えないのだが彼女は大袈裟とも取れるほどことを重く受けとめているらしい。私が何か言うと気を遣われていると感じるのかますます萎縮してしまうので、なんだか可哀想になる。
もしかしたら何もしない方がよいのかも知れない。何を言っても、何をしても余計落ち込ませてしまうし、他のオペレーターに「ナマエさんの慰め方はちょっと……」と注意されたばかりだ。別段甘やかしているつもりはないのだが、飴が多すぎるのだと。要するに、私は加減が下手なのであろう。
「最初からうまくやれる人なんていないよ」私は今までに何度も繰り返してきた台詞を口にする。
「はい」素直に返事はするものの隣に腰掛けているウララの視線は下がっていった。
私には慰め下手な自覚があるが、しかしウララは相談にくる。信頼されているのか、フランやヒバリに注意されてなお甘い人間に安心感を求めているのか、いったいどちらなのだろうか。その両方という可能性について考えつつ、私はウララの横顔を盗み見た。伏せられた睫毛。憂いを帯びた瞳。引き結ばれた唇。
他の誰でもない。私を選んでくれるウララは健気だ。
「ねえ」私はカウンターに肘をついて彼女の顔を覗き込む。
「私のこと、好き?」そう訊ねるとウララの頬に赤みが差した。
「ナマエさんのこと嫌いな人なんて、いません」
「ありがと」
私は静かに身を乗り出す。ウララとの距離が一気に縮まった。触れ合ってもいないのに、彼女の心臓の音が聞こえてきそうなほど、私たちは今近くにいる。
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GOD EATER/星野ウララ
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